KAZARI HAKU leather
金箔と革の強度データ
JISに基づいた第三者機関による強度試験データ
KAZARI HAKU LEATHERでは、革と金箔の接着強度、剥離強度などについて、第三者機関にJISに基づいた調査を依頼しております。
『ヌメ革(フルタンニン鞣し)』への『24金金箔』を箔貼りした試験結果は以下の通りとなっております。
【コーティング無し】
試験名 | 結果 |
---|---|
はく離強度試験 | 10,900mN |
染色摩擦堅ろう度 乾燥 | 1-2級 |
染色摩擦堅ろう度 湿潤 | 1-2級 |
染色摩擦堅ろう度 アルカリ汗 | 1級 |
耐屈曲性 乾燥20,000回 1 | 5級 |
耐屈曲性 乾燥20,000回 2 | 5級 |
耐もみ性 1 | 剥離あり |
耐もみ性 2 | 剥離あり |
テーバ摩耗性(250g×100回) | 未試験 |
【コーティング有り】
試験名 | 結果 |
---|---|
はく離強度試験 | 10,940mN |
染色摩擦堅ろう度 乾燥 | 4級 |
染色摩擦堅ろう度 湿潤 | 2級 |
染色摩擦堅ろう度 アルカリ汗 | 2級 |
耐屈曲性 乾燥20,000回 1 | 5級 |
耐屈曲性 乾燥20,000回 2 | 5級 |
耐もみ性 1 | 剥離あり(小) |
耐もみ性 2 | 剥離あり |
テーバ摩耗性(250g×100回) | 剥離あり |
※革の種類・状態により強度に差が出ることがあります。
試験片の写真
(上:コーティング無し、下:コーティング有り)

(上:コーティング無し、下:コーティング有り)

(上:コーティング無し、下:コーティング有り)

(左:コーティング無し、右:コーティング有り)

(左:コーティング無し、右:コーティング有り)


※はく離強さ:JIS K-6555
※染色摩擦堅ろう度:JIS K-6547
※耐屈曲性:JIS K-6545
※耐もみ性:耐もみ性JIS K-6406-6 120回/min つかみ間隔30mm 移動距離50mm 9.8N×2000回
KAZARI HAKU LEATHERでは『コーティングの有無』を選択できます。
【コーティング有り】
コーティング有りでは『耐久性』『耐摩耗性』『撥水性』などが向上し、金箔が剥がれ難くなります。
普段使いの純金革製品を製造される場合には「コーティング有り」をお勧めいたします。【コーティング無し】
コーティングを無しでは金箔がそのまま表面に露出している状態になり、金箔の風合いと色味を一層お楽しみいただけます。
カービング(床面から水を含ませてください)や、金箔を擦り落としてグラデーションを演出したい場合などにはコーティング無しを選択ください。
※コーティング無しの革は、取り扱う際に指の脂を箔面に付着させないよう手袋をするなど細やかな点にご注意ください。
KAZARIHAKU Leatherで起こり得る剥離について
金箔は約1/10000mmの厚さといわれるほどに薄い為、コーティングが有る状態であっても長年の使用によっては、擦れなどによる金箔の剥がれがおきます。
その外観の変化について充分にご理解いただけるよう、コーティング有りで作成した財布などの実例を以下に掲載いたします。
カービングウォレット 未使用

カービングウォレット 1年使用後













強い摩擦がある場所ほど金箔の剥がれが起きやすく、逆にカービングの凹凸により擦れが起きない場所については純金の輝きが、そのまま保たれていることが確認できます。
次に、3年間、毎日使用し続けた二つ折り財布の箔の変化について、未使用の物と比較した写真を掲載します。

二つ折り財布 未使用

二つ折り財布 3年使用後

3年間という長期間の使用の為、細かな金箔の剥がれが見うけられますが、充分な金箔の存在を感じることができます。
むしろ色味の変化などは、革の重要な特徴である『経年変化』と感じることができ、金箔が貼ってあっても長期に渡って製品をお楽しみいただけます。
製品実例など写真について
実際に金箔を貼った革で制作した製品などの写真を「製品実例ページ」にて公開しております。